世界恒久平和の実現に向けて、長年にわたり「ピースアクションinヒロシマ」を開催しておられる皆様に、心から敬意を表します。
さて、現下の国際情勢を見ると、ウクライナでの戦争は長期化し、中東情勢は混迷を極め、罪のない多くの市民が犠牲になっています。また、多くの為政者が核抑止力拡大の必要性を謳い、世論もそれに理解を示す傾向が見られるなど、これまで長年被爆地が訴え続けてきた平和への願いに逆行するような事態が続いています。昨年5月のG7広島サミットでは、各国首脳の平和記念資料館視察や被爆者との対話が実現し、こうした被爆の実相に直接触れていただいた上で、それぞれの平和への思いを芳名録に残されました。各国の首脳には、被爆地で感じた思いを胸に、核兵器のない平和な世界の実現に向けた具体的な行動に結び付けていただくことを期待したいと思います。
核兵器廃絶への道のりは決して平坦ではありませんが、一人一人が被爆者の「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」という思いを自分のものとして受け止めて、核兵器はあってはならないという信念を持ち、それをしっかりと発信し続ければ、必ずや各国の為政者に核抑止政策の転換を決意させるための原動力になります。そうした意味から、次代を担う子供たちを始めとする多くの人々に平和の尊さを伝える「ピースアクション inヒロシマ」が開催されることは、誠に意義深く、その取組に対し深く敬意を表します。
本市では、8,300を超える平和首長会議の加盟都市と共に、市民レベルでの交流を通して「平和文化」を世界中に広めるとともに、平和を願う私たちの総意が為政者の心に届き、武力によらず平和を維持する国際社会が実現する環境を作ることを目指しています。皆様には、今後とも核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に向け、共に力を尽くし行動してくださることを心から期待しています。
広島市長 松 井 一 實
「平和とよりよき生活のために」のスローガンのもと、戦争のない平和な社会の実現のために全国各地で平和活動に取り組まれている皆様に心より敬意を表します。
世界に目を向けると、長期化するウクライナ危機や緊迫化する中東情勢などにより、核兵器が再び使用される脅威が高まっています。こうした流れに歯止めをかけるために、次代を担う私たちが被爆の実相への理解を深め、一致団結して一日も早い核兵器のない世界の実現を訴えることが肝要です。
本日行われる「2024 ピースアクション in ナガサキ 虹のひろば」を契機に、多くの人々が当事者として核兵器の問題を考え、平和をつくる行動につなげることを期待します。
長崎市長 鈴木 史朗